看板の老朽化は身近に潜むリスクの一つ

近年、看板落下事故のニュースが目立つようになりました。地震や台風などの自然災害による損壊、老朽化など、看板事故のリスクは高まっています。看板の落下によって第三者に被害を与えた場合、看板を所有するビルオーナーや企業は多額の賠償金の支払いとともに、社会的信用を一瞬で失うことになりかねません。重要なのは、小さな異変に気づくことです。
屋外の高所に設置されている看板は、日常的に日光や雨風、雪にさらされることで徐々に腐食していきます。さらに、塩害、地震などの自然災害の影響、長期間にわたり使用していることによる経年劣化によって、看板の固定部分のゆるみや亀裂を発生させ、そのまま放置しておくと傾きや落下につながっていきます。
都心部や飲食店街などで、見上げると無数に設置されている看板。頭上の看板が上から落ちてくる、とは信じがたいですが、落下事故は全国各地で年々増加しています。
これを受け、国土交通省の屋外広告物の安全点検に関する指針や、各自治体が定める屋外広告物条例で規制されていますが、目視以外の点検方法は確立されていないのが現状です。
目視に依存しない日々のデータで、変化を監視
看板の落下を未然に防ぐには、定期的な点検を行う必要があります。古い看板だけが対象ではなく、新しい看板でも、自然災害などの影響で、ネジが緩んだり、傾くなど見た目がきれいでも、目視では把握しきれないケースもあります。看板内部でも、気付かぬうちに腐食が進んでいます。全国各地にある多数の看板を頻繁に確認するのは困難です。また、実施者に依存してしまう目視点検は、劣化を判断する客観性に乏しく、正確性に疑問が残ります。
オプテックスのIoTセンサーは、センサーを看板に設置することで、傾きや揺れを測定し、看板の状態や変化データを定期的に自動送信。異常を見分ける確実な判断材料として活用ができます。
看板用に開発された、IoTセンサーは、無線通信技術LPWAの通信規格の一つであるSigfoxに対応しており、遠隔監視のシステムを簡単に構築することができます。

大がかりな点検作業のコスト?工数を大幅削減
点検で一番ネックになるのは、コストと工数。基本的に高所に設置されている看板の点検は、高所作業車が必要で、下から双眼鏡で目視する点検であれば、点検費用は1万円程度で済みますが、高所作業車による点検であれば、10万円以上の費用が掛かってしまいます。
高所作業車の手配、点検作業員と交通誘導員の設置、警察自治体への申請など、点検にかかるコストや工数がかかってきます。量販店や飲食チェーンなどの看板を多数保有する企業には、大きな負担となってしまいます。
看板の点検業務を、IoTセンサーが代わりに行い、看板の状態を遠隔でモニタリングできるので、コストや工数を削減することが可能です。日々のデータをもとに、本当に必要な看板だけ点検を行うスキームを構築できます。また、IoTセンサーは、電池駆動タイプで、5年に一度の電池を交換するだけで、長期に渡ってご使用いただけます。(使用頻度によって異なります。)

【 効 果 】
- 看板落下のリスクを最小限に留め、企業ブランドを守ることができる。
- IoTセンサーによる遠隔監視により、点検作業のコストや労力を削減できる。
- 定量?相対?客観評価が可能になるため、点検時期や交換などの判断が明確になる。
看板の点検?保守?見守りのトータルサポートサービスを提供
相次ぐ看板落下事故、大きな事故が起こる前に看板の保守点検、維持管理にオプテックスのIoTセンサーデータを活用する企業が増えています。
データから得られた情報は、日々の看板の異常監視、メンテナンスの計画立案、効率的な点検?補修工事の提案に活用されます。台風や地震など、不測の事態によって平常時と比較し異常な変化があり、看板落下のリスクが高まった場合、早急に駆けつけて対処するなど、新たな維持管理を行うサービスに役立てることが可能となります。
サービスの品質を向上するセンシング精度
看板は形状やサイズ、壁面看板、突出(袖)看板といった設置場所も異なります。「どんな形状の看板なのか」「どこに設置するのか」「どうやって測定データを伝送するのか」さらに、施工性や耐久性などをテーマにフィールドテストを実施。オプテックスのセンシング技術と協業企業のノウハウを組み合わせ、有用性をあらゆる角度から検証しています。
導入事例 株式会社ザイマックス様
点検?保守?見守りサービス
ファシリティマネジメント大手の株式会社ザイマックスは、オプテックスのIoTセンサーによる看板の傾き?揺れを遠隔監視し、落下?倒壊を未然に防ぐ「看板監視サービス」を2018年10月より正式に開始しました。

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